2024年6月 / テーマ：OEM製造からPBブランドへの挑戦
国内の縫製業界は縮小の一途を辿っておりますが、少子高齢化、人口減少が進む秋田県においては、女性就労者が多い縫製工場は地域経済を支える非常に重要な産業に位置づけられます。
令和６年度の研修会では、布団OEM工場から、高価格帯で性能にこだわったメイドインジャパンの寝袋（シュラフ）製造に業態変化し、アウトドアブーム後の経営難を乗り越えながら、オリジナルブランド「NANGA」を立ち上げ、アパレル縫製に進出した株式会社ナンガの事例から、加工賃交渉や人材育成面、ブランド開発など様々な点において、経営のヒントを得た機会となりました。

2019年9月 / テーマ：作業工程の見える化システム（IoT導入事例）について
縫製工場においてAI及びIoT導入が「生産性向上」にどのような効果をもたらすかを検証するため、秋田県デジタルイノベーション戦略室とタイアップし、視察研修と座談会を開催しました。工場で導入されたデジタルサイネージにより、製品別に作業者名と作業時間がリアルタイムで表示され、工場長などの管理者が定期的に遂行状況を把握することが可能となっていました。滞っている製造工程も瞬時に確認できるため、班長同士によるミーティングや製造調整もスムーズに行えるようになったようです。
その一方で、IoT担当が属人化しているため、システム面の管理体制が脆弱なことや、まだ一部工程しか対応できていないことなど今後の課題についても説明があり、参加企業からは自社での導入に向けて様々な質問が出され、活発な意見交換が行われました。